記念すべき第一回目… 2,018/10/07「いわて哲学カフェ」のレポート
「なんとなく躊躇して申し込みできなかった…」
「まだよくわかんないんだけど、哲学カフェってどんな感じ?」
という方のために、pono books&timeさんで行われた
(pono books & time|ポノブックスアンドタイム - 岩手県盛岡市の本屋)
「いわて哲学カフェ」第一回目の模様を
簡単にですがご紹介します。
今回ご参加されたのは、
大阪から司会進行役の方と一緒にいらっしゃったYさんも含めると、計16名。
幅広い年齢層の方が参加して下さり、
対話テーマから見ても、主催者としては本当に喜ばしい限りでした。
その対話テーマは何だったかというと、
「どうすれば立場の違いを乗り越えられるのか?」
司会進行は哲学者の森本誠一さん。
ハーフパンツのラフな格好で司会進行なさってました。
「『哲学者』って言葉からイメージした感じと違った!」と参加者の方からお声が。
それにもちゃんと理由があって、
森本さん曰く、専門家の自分を権威づけしないため、だそうです。
あくまでも哲学対話は参加者の方同士で対等に行われるものであるため。
対話のルールなど、一通り説明があった後で、
早速、対話スタート。
と同時に、しばし沈黙… 。
まあ、哲学カフェが初めての方がほとんどでしたでしょうから。
森本さん曰く、その沈黙を体験することも大事なのだそうです。
ところが、それに耐えられない無粋なブログ運営者が発言し、折角の沈黙を破る。
「とりあえず『乗り越えなければならない立場の違い』について、
みなさんは何を連想されますか?
私の場合、移民と自国民、富裕層と貧困層などを思い浮かべたのですが」
というような趣旨のことを発言。
すると、それに続いて参加者の方が発言してくださり、
以降は参加者の方々で対話が続いていきました。
(左側の立っている男性が、司会進行して頂いた森本さん)
どのような意見が出たのかについては…ブログにupしようかどうか迷っています。
これも森本さん曰く、そのように記録してしまった時点で、
記録した者の解釈が入り込んでしまい、元の意見と変わってしまうそうですから。
「哲学カフェ」の性格上、 1人の方がしゃべっておられる間は、
他の方は静かに耳を傾ける、という具合で進んでいくのですが
森本さんのお人柄のおかげか時折笑いも起こり、
ブログ運営者の主観上は、なかなかいい雰囲気での対話と
なってくれたのではないかと。
あまり発言されない方もいらっしゃいましたが、
そもそも「哲学カフェ」は発言するもしないも自由ですので。
もちろん、「発言したかったけど、タイミングを逃してできなかった…」
という方もいらっしゃったかもしれません。
「発言しやすい環境」をどう作りだすかは、なかなか難しい課題ですが、
とりあえず何度か足をお運びいただければ、慣れてくるかと思われます。
(大阪にいたとき、少しだけお話させていただいた方で、
今では自分が哲学カフェを主催されてらっしゃる方も、
自分が初参加の時は一言もしゃべれなかったそうです。)
これは主催者側の勝手な課題なのですが、
結構飲み物を注文しておられる方がいたので、
今後はそういう事も考えて主催していこうかなぁ、と。
美味しい飲み物・食べ物と一緒に哲学対話を楽しむ、
という感じにできたら望ましいな、と。
そして今回だけ特別に、哲学カフェのあと1時間
「進行役入門」を森本さんに行っていただきました。
哲学カフェのテーマ設定をどのように行えばいいか、などについてのレクチャーです。
この「進行役入門」に残ってくださる方は少数だろうなぁ、と思っていたら、
なんと九名の方(内、一名の方は森本さんと一緒に大阪から来られた方ですが)が
参加してくださいました。
次回以降の哲学カフェについて、
「ぜひ年内にもう一度!」というお声も頂けました。
申し訳ありませんが、日程が決まるまで、もうしばらくお待ちください。
以上、第一回目「いわて哲学カフェ」のレポートでした。
お読みになっていただけた方、ありがとうございました。